美人画の天才と言えばこの人。
でも実は、最初に本気で描いていたのは『虫』でした。
当時の江戸では、昆虫採集や品評会が流行。 虫は娯楽であり、教養であり、美の対象でもあった。
小さな羽の模様に、人々は息をのんだ。
彼の名は、喜多川歌麿。
畫本虫撰、羽の透け感。触角の曲がり、脚の節の影、信じられないほど精密。彼は命の細部を見ていた。
やがて描いたのです『おおくび絵』。
恋に迷う目、言えない本音。一瞬だけ赤くなる頬。
夜の吉原の灯火の下で、ひとりの男が女を見つめていた。豪華な着物よりも、笑顔よりも、その一瞬の揺れ。大胆に顔を切り取るおおくび絵はまるで、心を覗き込むよう。
だがその裏で夜通し筆を握り、畳に座り続け、版元と渡り合い、 幕府の怒りを買い、手ぐさりの刑50日。
名声と引き換えに、静かに削られていく体。53歳で、この世を去る。
彼が描いた女性のほほは、なぜあれほど色づいていたのか。 それは血が巡っている色。 命が動いている色。 歌麿は、巡る瞬間を描いた。
で、あなたは? 今、血は巡っていますか?
美しさは、化粧ではありません。『命のめぐり』なのです。
みずみずしく透明な肌、あおい薬品がご提案します。


