アメリカの近代音楽を世界の高みへと導いた3人。 でも―健康への向き合い方は、真逆。
ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)。 天才的メロディメイカー、止まらない仕事、休まない毎日。 頭痛や体調の異変を『疲れ』だと思い込み、 健康管理は後回し。 結果――38歳。 才能を燃やし尽くすように、人生は突然終わります。
脳腫瘍が進行していたのです。 手術も手遅れでした。
レナード・バーンスタイン。(1918-1990) 彼は作曲家・指揮者として世界的な成功を収めました。 情熱、エキサイティング、夜型生活。 そしてすべての音楽活動に全力で取り組む。 体は限界でも、止まらない。
音楽のためなら、体を削り続けてあたりまえ。 肺がんのため72歳で死去。 成功続きの人生、しかし代償も大きなものでした。
そして、アーロン・コープランド(1900-1990)。 彼は規則正しい生活、毎日の散歩。 無理はせず、抱え込まない生き方を選択しました。
音楽のために体を壊すことはせず、体を守り続ければ自分の音楽は自然に長く生まれてくることを信じていました。 彼の代表作は、名もない市民たちが当たり前に生きて働く姿を気高く、そして感動的に描いています。
90歳まで生き、人々の営みをやさしく見つめ、それを魅力的な作品に作りあげた彼の音楽は、「アメリカ音楽の成長と発展そのものだ」と評されました。
音楽への情熱はガーシュウィン。 爆発力はバーンスタイン。
でも―― 音楽と人生を両立させ、『実りある人生を完結させた人』。 それが、コープランドでした。


