古代エジプト第18王朝。 王の名は、アメンホテプ3世。戦争ではなく、外交と富で国を支配し、 ルクソール神殿、メムノンの巨像― エジプト王朝は、戦争なき黄金期を迎えます。
しかしその太陽王も年老いていくとともに激しい歯周病と慢性痛に苦しむことになりました。原因は運動不足と宮廷生活の豪奢な食事。青年期の精悍な戦士としての姿が残されていますが、晩年は明らかに体重増加。宮廷生活の豪奢な食事と活動量低下が原因と考えられる肥満と関節疾患で、歩くことすら困難だったと考えられています。
古代エジプトでは痛み止めは薬草頼みでしたが、その効果について詳しい記録はありません。 栄光の宮殿の裏で、王の身体は、静かに崩れていきました。
痛みと老いの中で、 王は次第に宗教と太陽信仰へ傾いていきます。 現実の苦痛から逃れるため宗教へ…… せっかく築いた黄金時代も、自分が健康を損なったことで傾いてしまった太陽王。
もし太陽王が、健康のまま一生を全うしたら… 歴史は、同じ道を進んだでしょうか?


