「葛根湯＝ひきはじめの風邪薬」と思っていませんか？
実はそれだけではありません。 葛根湯は七つの生薬の組み合わせで体を温め、血行を促進し、筋肉のこわばりをほぐすことで効果を発揮するお薬です。 この作用は、風邪の初期症状だけでなく、肩こり・首こり、風邪に伴う頭痛、透明な鼻水が出る初期の鼻風邪、そして寒さで悪化する筋肉痛・関節痛などにも応用して使う事かできるのです。
また、肩こりから来る緊張型頭痛や蕁麻疹、乳腺炎などにも使われることがあり、葛根湯の効能は風邪にとどまらないのです。
ただし、すでに汗がたくさん出ている場合（葛根湯には発汗作用があるため脱水症状につながる可能性がある）や体力がかなり落ちている場合（成分の一つ麻黄が心臓に負担をかける場合があるため）は、葛根湯が適さないこともありますので、服用は医師や薬剤師に相談することが大切です。
